股関節の痛みが続いているけれど、「年齢のせいだから仕方ない」と諦めていませんか?

 

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歩き始めに股関節が痛い、長時間歩くと足の付け根が痛む、靴下を履く動作がつらいといった症状は、変形性股関節症のサインかもしれません。

近年、人工股関節手術を受ける患者さんは増えていますが、すべての方がすぐに手術を受ける必要があるわけではありません。保存療法の選択肢として注目されているのが、超音波(エコー)ガイド下で行う股関節内注射です。

 

今回は2023年に発表された最新の研究をもとに、変形性股関節症に対するヒアルロン酸注射とステロイド注射の効果について分かりやすく解説します。

 

参考文献
Ronconi G, Codazza S, Panunzio M, et al. The Effects of Ultrasound-Guided Intra-Articular Injections with Hyaluronic Acid and Corticosteroids in Patients with Hip Osteoarthritis: A Long-Term Real-World Analysis. Journal of Clinical Medicine. 2023;12(20):6600.

 

 

変形性股関節症とは?

変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減ることで炎症や痛みが生じる病気です。

初期には

・立ち上がりで股関節が痛い
・歩き始めがつらい
・階段の昇り降りが痛い

といった症状が現れます。

進行すると

・靴下が履きにくい
・正座やあぐらができない
・長距離歩行が困難になる
・夜間痛が出る

など日常生活に大きな支障をきたします。

 

 

股関節は体重を支える重要な関節であるため、症状が進行すると生活の質が大きく低下します。

変形性股関節症はレントゲンだけでは十分ではない

変形性股関節症の診断ではレントゲン検査が一般的ですが、実際にはレントゲンだけでは分からない情報もあります。

股関節の炎症の程度や関節液の状態、滑膜炎の有無などは超音波検査で評価できる場合があります。

また、股関節周囲には

・腸腰筋腱炎
・大転子滑液包炎
・中殿筋腱障害

など、変形性股関節症と似た症状を出す疾患も存在します。

そのため、本当に痛みの原因が変形性股関節症なのかを正確に診断することが非常に重要です。

 

 

 

研究ではどのような治療が行われたのか?

今回の研究では、変形性股関節症の患者167名を対象に、

・ヒアルロン酸単独注射
または
・ヒアルロン酸+ステロイド注射

を超音波ガイド下で股関節内に注射し、その後1年間の経過を調査しました。

対象患者の平均年齢は70.6歳で、多くが中等度から重度の変形性股関節症でした。

 

 

 

研究結果① 痛みが有意に改善した

痛みを評価するVASスコアは

治療前:6.3点
1年後:4.81点

まで改善しました。

これは統計学的にも有意な改善であり、股関節内注射によって長期間にわたる疼痛軽減効果が期待できることを示しています。

 

 

 

研究結果② 日常生活動作も改善した

患者さんの生活機能を評価するGLFSスコアも

治療前:60点
1年後:51.38点

へ改善しました。

つまり、

・歩きやすくなった
・日常生活が楽になった
・活動量が増えた

可能性が示唆されています。

 

 

 

研究結果③ 痛み止めの使用量が減少した

注射後には

・NSAIDs(消炎鎮痛薬)
・アセトアミノフェン
・経口ステロイド

の使用頻度が低下しました。

特にNSAIDsの長期使用は胃腸障害や腎機能障害のリスクがあるため、薬に頼る頻度を減らせる可能性がある点は大きなメリットです。

 

 

 

研究結果④ 超音波ガイド下注射は安全だった

研究期間中、重篤な合併症は報告されませんでした。

股関節は深部に存在する関節であり、盲目的な注射では正確に関節内へ到達できないことがあります。

そのため現在では、超音波ガイド下で安全かつ正確に注射を行うことが推奨されています。

なぜエコーが重要なのか?

股関節の注射は「注射すること」そのものよりも、

どこに注射するか

が重要です。

エコーを用いることで

・神経や血管を避けられる
・関節内への到達をリアルタイムで確認できる
・不要な組織損傷を避けられる
・安全性を高められる

というメリットがあります。

 

 

また診断の段階でも

・変形性股関節症
・股関節周囲炎
・腱障害
・滑液包炎

などを区別するために役立ちます。

 

 

 

「変形性股関節症かもしれない」と感じたら

次のような症状がある方は一度専門的な診察を受けることをおすすめします。

・足の付け根が痛い
・歩き始めに痛む
・階段がつらい
・股関節が硬くなってきた
・レントゲンでは異常が軽いと言われたが痛い
・人工股関節手術はまだ避けたい

実際には変形性股関節症以外の病気が隠れていることも少なくありません。

早期に正しい診断を受けることで、手術を回避できる可能性もあります。

 

 

 

はせがわ整形外科運動器エコークリニックの股関節診療

はせがわ整形外科運動器エコークリニックでは、運動器エコーを活用した精密な診断を行っています。

レントゲンだけでは分からない股関節周囲の炎症や軟部組織の異常を評価し、患者さん一人ひとりに適した治療をご提案しています。

また、超音波ガイド下注射にも対応しており、安全性と正確性を重視した治療を行っています。

股関節の痛みでお悩みの方は、まず原因を正確に診断することが大切です。

詳しくは、はせがわ整形外科運動器エコークリニックのホームページをご覧ください。

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「年齢のせいだから仕方ない」と諦める前に、ぜひ一度ご相談ください。