指の関節が痛い、腫れてきた、節が出てきた。

このような症状で整形外科を受診される方は非常に多く、特に40~60代の女性に多くみられます。

代表的な疾患として

  • ヘバーデン結節(Heberden結節)

  • ブシャール結節

  • 母指CM関節症

が挙げられます。 これらはいずれも手の変形性関節症で、進行すると指の変形や慢性的な痛みにつながることがあります。

今回は、これらの疾患に対して整形外科でも使用されることがある漢方薬 桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう) について解説します。

 

 

ヘバーデン結節とは

ヘバーデン結節は、指先の関節(DIP関節)に生じる変形性関節症です。

主な症状

  • 第一関節の痛み

  • 腫れ・赤み

  • 硬い結節(骨の出っ張り)

  • 押すと痛い

  • 粘液嚢腫(水ぶくれのようなふくらみ)

進行すると骨棘(骨のトゲ)が形成され、関節の変形が目立つようになります。

 

 

ブシャール結節とは

ブシャール結節は、第二関節(PIP関節)に生じる変形性関節症です。 症状はヘバーデン結節と似ていますが、発生部位が異なります。

主な症状

  • 第二関節の腫れ

  • 曲げ伸ばしの痛み

  • 関節の変形

  • 指が太くなる

ヘバーデン結節と同時に発症することも多い疾患です。

 

 

母指CM関節症とは

母指CM関節症は、親指の付け根(母指手根中手関節)の変形性関節症です。

よくある症状

  • 親指の付け根の痛み

  • 物をつまむと痛い

  • ペットボトルやビンのフタが開けにくい

進行すると

  • 親指の付け根が出っ張る

  • 親指の力が弱くなる

  • 可動域が減る

といった症状が現れます。

 

 

なぜ手の関節に変形性関節症が起こるのか

主な要因として

  • 加齢

  • 女性ホルモンの変化

  • 遺伝

  • 手の使いすぎ

  • 関節軟骨の変性

が関係しています。 特に女性では、更年期以降に発症が増えることが知られています。

 

 

漢方薬「桂枝加朮附湯」とは

桂枝加朮附湯は、古くから関節痛や神経痛に用いられてきた漢方薬です。

期待される作用

  • 体を温める

  • 血流を改善する

  • 関節の腫れを改善する

  • 痛みをやわらげる

整形外科では

  • 変形性関節症

  • 関節痛

  • 冷えによる痛み

などに対して処方されることがあります。

 
 

ヘバーデン結節・ブシャール結節への効果

これらの疾患では、関節周囲に

  • 炎症

  • 腫れ

  • むくみ

が生じています。

桂枝加朮附湯は

  • 血流改善

  • むくみの軽減

  • 炎症による痛みの緩和

が期待され、関節痛の軽減に役立つ場合があります

ただし、 すでにできた骨の変形を元に戻す薬ではありません。 痛みや腫れ、炎症を改善する目的で使用されます。

 

 

母指CM関節症にも使用されることがある

母指CM関節症でも

  • 関節周囲の炎症

  • 腫れ

  • 慢性的な痛み

がみられます。

桂枝加朮附湯を使用することで

  • 親指の付け根の痛み

  • 関節の違和感

が軽減することがあります。

特に

  • 手が冷えやすい

  • 天気で痛みが変わる

  • 慢性的な関節痛がある

という方には適している場合があります。

 

 

当院で行う治療

当院では、ヘバーデン結節・ブシャール結節・母指CM関節症に対して、症状に応じて以下を組み合わせて治療を行います。

  •  
  • PRP注射 再生医療 自費診療

  • 関節注射

  • リハビリテーション

  • 漢方薬

痛みが強い場合でも、適切な治療により日常生活の負担を軽減することが可能です。

 

指の関節の痛みでお悩みの方へ

次のような症状がある方は、早めの受診をおすすめします。

  • 指の関節が痛い

  • 指の節が出てきた

  • 指が腫れている

  • 親指の付け根が痛い

  • 物をつまむと痛い

手の関節疾患は、早期に対処することで痛みを軽減できることが多い疾患です。 指の関節の痛みでお困りの方は、お気軽にご相談ください。