手首を痛めたときに注意したいポイント(橈骨遠位端骨折・TFCC損傷)
最近、高市早苗氏が街頭演説中に手を引っ張られ、手首を痛めたという報道がありました。
診断名や詳しい治療内容は公表されていませんが、「手首を急に引っ張られる」「転倒しそうになって手をつく」といった状況では、一般の方でも思わぬケガにつながることがあります。
この記事では、特定の事例の評価ではなく、手首を痛めたときに一般的に注意すべきポイントとして、整形外科でよくみられる
橈骨遠位端骨折 と TFCC損傷 について、できるだけわかりやすく解説します。
手首は意外とケガをしやすい部位
手首は、日常生活で頻繁に使うだけでなく、転倒時や急な外力が加わった際に衝撃を受けやすい構造をしています。
「少しひねっただけ」「引っ張られただけ」と思っていても、骨や軟部組織が損傷していることも少なくありません。
橈骨遠位端骨折とは?
橈骨遠位端骨折は、手首の親指側にある橈骨という骨の、手首に近い部分が折れる骨折です。
転倒して手をついたときに起こることが多く、高齢者だけでなく、若い人でも外力が強ければ発生します。
よくある症状
手首の強い痛み
腫れ、内出血
手首が変形して見える
動かすと痛くて力が入らない
注意点
骨折は、レントゲンで確認しないと分からないケースもあります。
「腫れているけど動かせるから大丈夫」と自己判断せず、早めの受診が重要です。
TFCC損傷とは?
TFCC(ティーエフシーシー)は、手首の小指側にあるクッションのような軟部組織で、手首の安定性を保つ重要な役割があります。
急に手首をひねられたり、強く引っ張られたりすると損傷することがあります。
よくある症状
手首の小指側の痛み
ドアノブを回す、雑巾を絞る動作で痛む
手首を支えると不安定な感じがする
レントゲンでは異常がないと言われたが痛みが続く
注意点
TFCC損傷は、レントゲンでは分からないことが多く、手外科専門医による徒手検査や超音波(エコー)、MRIなどを組み合わせて評価します。
「骨に異常はない」と言われても痛みが続く場合、見逃されていることがあります。
手首を痛めたときに大切なポイント
無理に動かさない
腫れや痛みが強い場合は早めに受診する
痛みが数日たっても改善しない場合は要注意
骨折だけでなく、靱帯や軟部組織の損傷も考える
特に、引っ張られた・ひねられたという受傷機転がある場合、TFCCなどの軟部組織損傷を念頭に置くことが重要です。
まとめ
手首のケガは軽く見られがちだが、実際には骨折や靱帯損傷が隠れていることがある
橈骨遠位端骨折は転倒や強い外力で起こりやすい
TFCC損傷はレントゲンで分からないことも多い
痛みや腫れが続く場合は、早めに整形外科を受診することが大切
はせがわ整形外科運動器エコークリニックでは、手首の痛みに対して、診察・画像評価を組み合わせ、状態に応じた治療方針をご提案しています。
手首の痛みでお困りの方は、お気軽にご相談ください。
手のこわばり・痛み、手外科専門医による治療






