はせがわ整形外科運動器エコークリニックが提供する多角的な治療アプローチ

メノポハンドとは?

「メノポハンド(menopausal hand)」とは、更年期前後の女性に多く見られる手指の痛みやこわばり、しびれ、腫れなどの症状を指す言葉です。日本手外科学会が2022年に提唱した概念で、エストロゲン(女性ホルモン)の減少が関係していると考えられています。

更年期に入ると、関節や腱の周囲にある「滑膜」の柔軟性が低下し、炎症や痛みが生じやすくなります。放置すると、ばね指、手根管症候群、ヘバーデン結節、ブシャール結節などの疾患に進行する可能性もあります。

 

メノポハンドの主な症状

  • 朝の手のこわばり

  • 指の腫れや痛み

  • 握力の低下

  • ビンのふたが開けられない

  • 指の関節が太くなり変形する

これらの症状は「加齢のせい」と誤解されがちですが、実際にはホルモンバランスの変化が大きく関与しています。

 

当院の治療方針

はせがわ整形外科運動器エコークリニックでは、メノポハンドに対して以下のような多角的な治療を提供しています。

 

1. 漢方治療

東洋医学の視点から、体質や症状に合わせた漢方薬を処方します。ホルモンバランスの調整や血流改善を目的とした処方が可能です。

 

2. PRP療法(多血小板血漿療法)

患者様自身の血液から抽出した成分を患部に注入し、組織の修復を促進する再生医療です。炎症の軽減や痛みの緩和に効果が期待されます。

 

3. サプリメント指導

エストロゲンに似た作用を持つ「エクオール」などのサプリメントを活用し、症状の予防や改善を図ります。腸内環境や生活習慣に合わせた提案も行います。

 

4. 運動器エコーによる精密診断

当院では高精度の運動器エコーを用いて、関節や腱の状態をリアルタイムで確認し、的確な診断と治療方針の決定を行います。

 

5. 保存療法・注射療法・手術療法

症状の進行度に応じて、装具療法、ステロイド注射、外科的治療なども選択肢としてご提案します。

 

早期受診のすすめ

メノポハンドは放置すると数年で関節の変形に進行する可能性があります。違和感を覚えたら早めの受診が重要です。特に、妊娠・授乳期に手指の痛みを経験された方は、更年期にも同様の症状が出る可能性が高いため注意が必要です。

 

最後に

はせがわ整形外科運動器エコークリニックでは、患者様一人ひとりの症状とライフスタイルに合わせたオーダーメイドの治療を提供しています。西洋医学と東洋医学、再生医療、栄養療法を融合させた総合的なアプローチで、メノポハンドによる不調を根本から改善へと導きます。

手指の違和感や痛みが気になる方は、ぜひ当院へご相談ください。