
本日は、当院の院長が大阪マラソンの救護として参加してきました。ちなみに、院長は趣味で早朝にランニングしています。海外学会でも必ず訪問先でランニングしているので、パリ、ボルドー、ランス、リヨン、ヘルシンキ、バンコク、パタヤ、台北、台南、チェンマイ、リミニ、ベローナ、ナポリ、ワシントンD.C.、ボストン、ハワイ・・・・。様々な都市を走ってきました(マラソンは挑戦したことはありません)。
さて、フルマラソンやハーフマラソン完走後、達成感の一方で「翌日から強い痛みが出てきた」「階段がつらい」「膝の外側がズキズキする」と悩むランナーは少なくありません。
本記事では、「マラソン後 膝が痛い」「マラソン翌日 足が痛い」「ランニング後 かかとが痛い」などで検索されることの多い症状について、整形外科的視点から原因・対処法・受診の目安を詳しく解説します。
マラソン翌日以降に多い整形外科的症状
膝の外側の痛み(腸脛靭帯炎)
ランナーに最も多い障害のひとつです。
症状の特徴
膝の外側が鋭く痛む
階段の下りで特に痛い
押すと一点が強く痛む
原因
長時間の反復動作により太ももの外側にある腸脛靭帯が大腿骨と擦れ、炎症を起こします。股関節外側筋群の疲労やフォームの崩れが大きく関与します。
対処
ランニングを一旦中止
痛む部位のアイシング
股関節・臀部のストレッチと筋力改善
1週間以上改善しない場合は整形外科での評価をおすすめします。
膝のお皿周囲の痛み(膝蓋大腿関節痛症候群)
症状
膝の前面が重だるい
しゃがむと痛い
長時間座ったあと立ち上がると痛む
大腿四頭筋の疲労やアライメント不良が原因となります。レース後の急激な負荷増加が引き金になります。
アキレス腱の痛み
症状
朝起きたときに踵の上が痛い
押すと痛む
腫れや熱感がある
マラソンではアキレス腱に体重の数倍の負荷が繰り返しかかります。微細損傷の蓄積が炎症を引き起こします。放置すると慢性化しやすいため注意が必要です。
足底の痛み(足底腱膜炎)
症状
朝の一歩目が激痛
かかとの裏が痛い
長時間立つと悪化する
長距離走による足底への持続的ストレスが原因です。シューズやアーチの状態も影響します。
太もも・ふくらはぎの強い筋肉痛(遅発性筋肉痛)
レース翌日から2日後にピークを迎えます。通常は自然軽快しますが、以下の場合は注意が必要です。
腫れが強い
内出血がある
体重をかけられない
このような場合は肉離れの可能性があります。
足の甲やすねの痛み(疲労骨折)
最初は違和感程度でも、日に日に痛みが強くなる場合は注意が必要です。
特徴
一点を押すと強く痛む
ジャンプできない
安静時も痛む
脛骨や中足骨の疲労骨折はランナーに多い障害です。早期診断が回復期間を短縮します。
すぐに受診すべき危険なサイン
体重をかけられない
腫れが強い
熱感がある
安静でも痛い
1週間以上改善しない
疲労骨折や腱損傷を見逃さないことが重要です。
マラソン後の正しいセルフケア
レース後はクールダウンを行う
炎症部位はアイシング
急性炎症が強い場合を除き入浴で血流改善
ストレッチは痛みのない範囲で
無理に走らない
「少し痛いけど走れば治る」は障害を悪化させる原因になります。
再発予防のポイント
股関節・体幹の筋力強化
フォームの見直し
シューズの適正化
練習量の急増を避ける
定期的な身体のメンテナンス
ランニング障害は局所の問題だけでなく、全身の筋バランスや動作パターンが関与しています。
まとめ
マラソン翌日の痛みは単なる筋肉痛の場合もありますが、腸脛靭帯炎、アキレス腱炎、足底腱膜炎、疲労骨折などが隠れていることもあります。
いつもと違う痛みや悪化する痛みは身体からの重要なサインです。自己判断せず、早期に整形外科で評価を受けることが、早期回復と安全な競技復帰につながります。
マラソンを長く楽しむためにも、痛みを我慢せず適切に対応することが大切です。少しでも気になることがあれば当院へお越しください。最新の治療体制と国家資格の理学療法士が対応します。
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